皆さんの周りに、心の病気を抱えている人はいますか?
うつ病、発達障害、ADHD…等、最近はさまざまな心の病気の認知度が高まっています。実際、生涯を通じて5人に1人が心の病気にかかると言われています。

心の病気のなかでも、皆さんにとって身近なものの一つは、「うつ病」だと思います。
うつ病の症状に代表される「気分が落ち込む」「気分が晴れない感じ」というのは誰もが経験したことがあるものなので、イメージがしやすい病気だと思います。しかし、うつ病は皆さんがイメージするものと、うつ病の当事者が体験しているものには大きな乖離があります。乖離があるがゆえに、うつ病の方に対して、良かれと思って行ったことが裏目にでてしまったり、知らずしらずのうちにうつ病の方を傷つけてしまうことがあるかもしれません。
この記事では、うつ病について、経験したことがない人にもなるべく分かりやすく、解説します。

うつ病の原因

うつ病のはっきりとした原因は、実はまだ良くわかっていません。
しかし、一般的には、もともともっている「性格要因」に、「環境要因」や「身体要因」が加わることで発症すると考えられています。

  • 性格要因・・・他人に気をつかう、真面目、頑固、頼まれると嫌と言えないなど
  • 環境要因・・・仕事がうまくいっていない、家庭での雰囲気が悪い、転勤、結婚や離婚など
  • 身体要因・・・生理前や出産後、がん発症、更年期、慢性的な疲れなど

上記のような要因が重なって、脳のエネルギーが足りない状態が続くと、うつ病を発症します。
ストレスが重なっているにも関わらず、頑張り続けた結果、脳が機能障害を起こしている状態、ということもできるでしょう。

うつ病の症状

うつ病の基本症状は、「抑うつ気分」と「興味・喜びの喪失」です。
少しイメージしにくいと思うので、詳しく解説します。

  • 抑うつ気分・・・気分が落ち込む、気が滅入るなど
  • 興味・喜びの喪失・・・以前は好きだったことが楽しめない、世の中のことに関心がなくなるなど

その他の症状としては、下記のようなものが挙げられます。

  • 食欲がわかない、もしくは、食べすぎてしまう
  • 眠れない、もしくは、寝すぎてしまう
  • 動きが明らかに遅くなる、もしくは、落ち着きがなくなる
  • いつも疲れている、気力がわかない
  • 自分に価値がないと思う
  • 思考力や集中力の低下
  • 死にたいと思う

うつ病の治療方法

うつ病の治療方法は、「休むこと」「薬を飲むこと」「カウンセリングをうけること」です。それぞれ解説します。

休むこと

うつ病を発症したら、まずは休むことが大切です。
できれば、どなたかに身の回りのことを手伝ってもらえると良いと思います。実家で療養される方もいます。
例えば、週5日働いていた方であれば、急に毎日休みになると、何をしてよいか分からなくなってしまうと思います。
休み方については、よろしければ以下の記事を参考にされてください。

薬を飲むこと

医師から処方される薬を飲んでください。
うつ病の薬はさまざまな種類があり、人によって副作用が出たり、あまり効かなかったりということがあります。医師と相談しながら自身に合う薬を探していってください。

カウンセリングをうけること

症状が落ち着いてきて、毎日ベッドで過ごすことがなく、外出ができるようになってきたら、カウンセリングを受けることも有効です。
カウンセリングでは、気持ちや考えなど、自由にお話いただくことができます。休職中の過ごし方についてご相談いただくケースもあります。
うつ病に有効であると言われている「認知行動療法」をカウンセリングのなかで実践することも可能です。ご自身の考え方やものごとの捉え方について知り、うつ病が再発しないよう検討していく療法です。

カウンセリングでは、カウンセラーとクライアント(うつ病患者)が一緒に、問題に向き合い、改善に取り組んでいきます。
病院やクリニックでは、医者が患者を治療しますが、カウンセリングでは、クライアント側も自分の問題について考え、取り組んでいくことが必要です。

新宿しろくまカウンセリングでは、うつ病の方のカウンセリングのお申し込みを受け付けています

新宿しろくまカウンセリングでは、うつ病の方が多く通われています。
心療内科や精神科に通いつつ、自身の気持ちの部分はカウンセリングで整理する方が多いです。
完全予約制で、じっくりとお話をお伺いさせていただき、クライエントさまの症状やご希望にあわせて、カウンセリングを進めていきます。
相談したいことがまとまっていなくても問題ありませんし、話していくなかで、本当の問題にたどり着く場合もあります。

ご希望ございましたら、以下の予約フォームにて、お申し込みください。

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