「明日から復職」の方に向けて、知っておいてほしい注意点をお伝えします

うつ病や適応障害で休職をし、いよいよ復職が近づいてくると、さまざまな不安や心配が浮かんでくることと思います。
うつ病・適応障害ともに、再発率は60%にのぼる病気ですので、不安に感じられるのも自然な反応だと思います。
このコラムでは、そんな復職直前の方に向けて、再度休職をしないために心がけるとよいことを、心理カウンセラーの視点からお伝えしようと思います。

メンタルヘルスを健康に保つためには、食事と睡眠が最も重要

久しぶりの出社、というのは、とても不安になることだと思います。
「同僚はどう思うだろうか」「仕事で足を引っ張ってしまうのではないか」など、不安が大きくなると、眠りづらくなったり、食欲が落ちたりするものです。
心と身体は連動しており、心のバランスが崩れると、身体の調子も悪くなります。逆もまたしかりです。
心はコントロールができませんが、身体は健康に保つための工夫ができます。心を安定させるためには、まずは良い睡眠と食事を維持させ続けることが、最も重要です。

寝る時間、起きる時間を、決めて守ること。身体が眠りのリズムをうまくつかめるよう、朝起きたら日の光を浴びる、食事を3食とる、スマホを見る時間をコントロールする、カフェインを控える、湯船につかるなど、さまざまな工夫をしてみましょう。
食事は、タンパク質と野菜を多めに、主食もとれると良いのですが、もし食欲がわかないときは、スープなど摂りやすいものでかまいませんので、何かしらは食べるようにしましょう。

復職後は、心のバランスが崩れやすくなる時期だからこそ、まずは生活習慣を整えるようにしてみてください。

張り切りすぎに要注意。「頑張りすぎていないか」をモニタリングしよう

復職直後は、「早く戦力になりたい」「遅れている分を取り戻さなくては」といった焦る気持ちがでてきてしまうものです。
まずは、こういった気持ちがあるんだなということを認識したうえで、「頑張りすぎてないか」「自分は疲れすぎていないか」をモニタリングするように心がけてみましょう。

とはいえ、本当に頑張りすぎてしまっているときは、頑張りすぎていることに気が付かないことも多いもの。落ち着いて考えられるときに、自分なりの「頑張りすぎライン」を決めておけるといいと思います。
例えば、「復職後、最初2週間は、平日に自炊をしたら頑張りすぎ」といった感じです。
うつや適応障害になりやすい方は、頑張ればできそうなことを頑張ってやってしまう傾向にあります。頑張ればできそうなことでも、あえて先送りにしたり、楽をしたりする選択ができるようになるといいですね。

焦る気持ちを自分のなかに感じつつ、一歩ずつ、着実に進めて行きましょう。

困ったときに職場で話せる人を探しておく

実際に仕事が始まると、思ったよりも負荷が大きい仕事や、関わると疲れてしまう人など、さまざまな困りごと、しんどいことがあることと思います。
そうした困りごとがでてきたときに、スムーズに相談ができるよう、社内で「相談できる人」を、少なくとも1人は決めておきましょう。
まず、1番に候補として挙がるのは直属の上司です。上司であれば、業務の調整、担当者の変更など、すぐに対応することができます。その他、同僚や別の部署の人、人事担当者などでも、よいでしょう。

また、残念ながら、メンタルヘルスに理解・関心がない人も、一定います。
そういった理解のなさは、元気なときには受け流せるものでも、不安定になりやすい時期には、心のダメージを受けやすいものです。理解がない人からは、「離れる、逃げる」が一番です。まともに取り合っても、大事な心を消耗するだけです。関わらないで済むように工夫をしたり、周りに相談したりしましょう。

新宿しろくまカウンセリングでは、復職後の方の心理カウンセリングを受け付けています

スムーズに復職をしていくために、心理カウンセリングを利用するのもおすすめです。
カウンセラーと話すことで、自分がどんなことを感じているのかじっくりと向き合うことができ、不安を和らげることにつながっていきます。

東京 新宿駅徒歩5分の新宿しろくまカウンセリングでは、心理カウンセリングのお申込みを受け付けています。心理カウンセリングをご希望の方は、以下にてお申込みください。


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