「適応障害」を知っていますか?

うつ病(気分障害)は「こころの風邪」と呼ばれることがありますが、うつ病は「風邪」というほど生易しいものではありません。
人によっては、年単位、あるいは一生付き合っていかなければならない重大な病気です。
「こころの風邪」と言ったときの印象に一番近いのは「適応障害」です。実際に、適応障害は、精神疾患のなかでは最もよく見られるものの一つです。

この記事では、適応障害がどのような病気なのか、専門用語をなるべく使わずに、わかりやすく、解説いたします。

適応障害の原因

適応障害には、明らかな原因があります。主な原因は、仕事、家庭、恋愛、学校等です。
例えば、具体的には、以下のようなものがよくある原因として挙げられます。

適応障害の原因例
  • 職場で上司からパワハラをうけている
  • 業務量が明らかに多く、残業が続いている
  • 苦手な仕事を任されており、失敗を繰り返してしまう
  • 異動になり、異動先の人間関係がよくない
  • 夫婦の仲がよくない
  • 恋人からの暴力がある
  • 義実家との関係に悩んでいる

適応障害の診断基準では、原因となるストレスの種類や強度は決められていません。
出来事に対して、想定される心理的なダメージよりも、強く症状がでており、日常生活に支障をきたしている状態と言えるでしょう。
原因例をご覧いただいて分かる通り、適応障害は誰にでもなり得る、最も身近な精神疾患の一つです。

適応障害の症状

適応障害の症状は、感情面や行動面でさまざまな形で表れます。
適応障害に特有のものはなく、うつ病の症状によく似ています。

感情面
  • 気分が落ち込む
  • ネガティブなことをぐるぐると考えてしまう
  • 好きなことをしても楽しいと感じられない
  • ささいなことでイライラしやすい
  • 休みの日でも緊張感がぬけない
行動面
  • お酒を飲みすぎてしまう、食べすぎてしまう
  • 朝ベッドからでるのがつらく、家を出るのに時間がかかる
  • 夜なかなか寝付けない
  • ささいなことでけんかに発展してしまう

適応障害の治療方法

適応障害の治療方法は、「ストレスの原因から離れること」が基本となります。
また、「薬を飲むこと」と「カウンセリングを受けること」をあわせて行うことも、有効である場合が多いです。

ストレスの原因から離れること

まずは、ストレスの原因から離れるために、環境を調整することを考えてみましょう。仕事が原因であれば、上司に相談し、業務量や内容の調整、人員配置を行うことが考えられます。場合によっては、異動や休職をされる方もいます。
家庭のことが原因であれば、育児や家事の分担の見直し、ハウスキーパーの利用等が考えられます。

適応障害の場合、ストレスから離れると自然と症状が改善していきます。
しかし、実際には、ストレスの原因から離れることが難しい場合もあり、別の方法もあわせて行っていくことがおすすめです。

薬を飲むこと

心療内科や精神科に行き、医師から薬を処方された薬を飲むことも有効です。
抑うつ、不安、不眠等に対して、薬を飲んで症状を和らげることができます。
人によっては、副作用が強く出る場合や、薬が効きにくい場合がありますので、医師と相談をしながら、ご自身にあう薬を探していってください。

カウンセリングをうけること

カウンセリングをうける方もいます。
抑うつ症状がでているときは、正常な判断が難しく、一人で環境調整を行うのが難しい場合があります。
カウンセラーと相談をしながら、環境を整えていくのも手です。また、つらい気持ちや感情を誰かに理解をしてもらえると、気持ちが楽になり、次の行動を移しやすくなります。

新宿しろくまカウンセリングでは、適応障害の方のカウンセリングを受け付けております

新宿しろくまカウンセリングでは、適応障害の方が多く通われています。
心療内科や精神科に通いつつ、自身の気持ちの部分はカウンセリングで整理する方が多いです。

完全予約制で、じっくりとお話をお伺いさせていただき、クライエントさまの症状やご希望にあわせて、カウンセリングを進めていきます。

ご希望ございましたら、以下の予約フォームにて、お申し込みください。

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